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「戦場のヴァルキュリア」プレミア・イベントレポート

TVアニメ「戦場のヴァルキュリア」放送開始に先駆け、第1話の上映とメインキャストによるトークショーからなる“プレミア・イベント“が、3月28日、都内で開催された。
出演は、ウェルキン・ギュンター役の千葉進歩さん、アリシア・メルキオット役の井上麻里奈さん、イサラ・ギュンター役の桑島法子さん、セルベリア・ブレス役の大原さやかさん、そして山本靖貴監督。イベントは、12:30~のステージと14:30~のステージの2回が行われ、それぞれ約150名のファンが招待される催しとなった。

イベントは監督&キャストによるトークショーからスタート。司会者からの質問に答える形で、様々な話題が繰り広げられた。ここではその一部を紹介しよう。

――制作の状況はいかがですか?アフレコ現場の雰囲気などを教えてください。
千葉さん:「収録現場は和気藹々とした雰囲気なんですが、やる時はヤル!みたいなメリハリがあります。マイク前に立った時とそうでない時の空気感がまったく異なっているのが印象的ですね。」
井上さん:「本当に、和気藹々としてますよね。スタジオの小さな空間の中で、みんなでお話をしているような感じがあって、アットホームな空気感に包まれています」
大原さん:「差し入れのお菓子が多いのも印象的な現場ですよね。でも、私の出番が無い回に限って、美味しそうな生和菓子が差し入れられているらしくて…。帝国軍はまだ出番が少ないので、日持ちしないお菓子にありつけないんですよね(笑)。監督、もっと活躍の場を増やしてください(笑)」
山本監督:「セルベリアとマクシミリアンのやりとりはキーとなっていくので、今後はもう少し活躍が増えると思いますよ(笑)」

――ゲームとアニメで、違いを感じることはありますか?
井上さん:「ゲームの方にも参加させていただいていたので、作品の世界観を理解した上でアニメのアフレコに臨めました。あと、キャストの皆さんと掛け合いができるところは、ありがたいですよね。」
千葉さん:「そうですね。アニメではキャストのみんな一堂に会して収録するので、ゲームの中で“モブキャラ”と呼ばれるキャラクターたちにも人間性が増して楽しいですよね。個性豊かなメンバーが集う第7小隊の素晴らしさをあらためて感じました。」
桑島さん:「番宣ポスターにも描かれているのですが、第7小隊のメンバーがとにかく幼い! 本当に義勇軍として戦えるのかなと思ってしまうほど…」
山本監督:「普通だったら、第7小隊はあっという間に全滅してしまうようなメンバー構成ですよね。でも、ウェルキンがきっと何とかしてくれるでしょう(笑)」
千葉さん:「他人任せですか!?(一同笑)」
大原さん:「帝国軍のメンバーには大塚周夫さん、明夫さん親子がいらっしゃいます。私も含めて福山潤さんが演じるマクシミリアンに仕えています。やはり実際に一緒に収録させていただくと、迫力が全然違いますよね。私自身、お芝居をする上でもたいへんな刺激になっています」
井上さん:「迫力がありすぎて、義勇軍は本当に勝てるのか?と不安になります(笑)」
山本監督:「ゲームとの違いの一つとして、アニメではキャラクターの細かな心情が描かれていくというところが大きいと思います。展開も、“ゲームより面白く”を念頭に練っています。違った内容になっていくかもしれません。」

収録の裏話で盛り上がるステージでは、事前に参加者より投稿された質問もいくつか紹介された。

――皆さんのお気に入りのキャラクターを教えてください。
千葉さん:「ハンスです。第7小隊のマスコットキャラ的存在のブタちゃんで、すごく可愛いんです。」
大原さん:「先に言われた…!私もハンスです(笑)」
井上さん:「ラルゴさんがマイブームです。マッチョなのに野菜が好きだったりして、ギャップがあるところが素敵です。」
桑島さん:「私はバーロットさんかな」
山本監督:「僕は誰か一人を選ぶと、“監督なのにエコヒイキだ”って言われちゃいそうなんで、ヒミツにしておきます(笑)。」

――アニメでは“戦場の恋”がキーワードになっているとの事ですが、皆さんはどんなラブ展開を期待しますか?
大原さん:「セルベリア的にはマクシミリアンでしょうか。彼女の奥底にある想いが忠誠心として表れていくところが見どころになっていくと思います」
山本監督:「アニメでも、その2人のプライベートな部分は描いていきたいですね」
桑島さん:「私はイサラにあるかもしれない恋愛の展開に期待しています。あったら嬉しいです。あとやっぱり、ウェルキンとアリシアの関係も気になりますよね。妹として興味深く見守っていきたいです。」

今後の展開に馳せる話は尽きないものの、約30分の楽しいトークタイムはあっという間に経過。最後には、これからの上映される第1話の見どころが語られた。

山本監督:「第1話は、ウェルキンとアリシアとの出会いの話です。2人がこの先どのように打ち解けていくのか、想像しながら見守ってください。」
千葉さん:「僕自身、ブルールの風景の絵がとても好きです。ゲームの水彩画のような絵が見事にアニメでも再現されていますので、その雰囲気を味わって見ていただければと思います」
井上さん:「私も、ブルールの素敵な街並みを観てほしいです。とても暖かい空気に包まれていて、アリシアが持つ“ブルールの街を守らなくては”という想いを強くさせてくれます」
桑島さん:「ゲームからアニメへ。アフレコでは、キャスト陣がみんなこのアニメを楽しみにしていたのを肌身で感じることができましたし、それがお芝居の連携という形でいい具合に出ていたと思います。きっとアニメも楽しんで見ていただけると思います」
大原さん:「私は第1話には出ていないのですが…(笑)見どころの一つは音楽です。崎元仁さんが担当されていて、私自身もたいへんお世話になっている素敵な作曲家さんです。この作品にピッタリのドラマティックな音楽をつけていただいていますので、ぜひ楽しんでください」

出演者の皆さんを名残惜しく見送りながら、イベントはお待ちかねの第1話上映へ。大スクリーンでの迫力の上映が堪能された後は、サイン入り番宣ポスターが当たるプレゼント抽選会も行われた。

放送開始へ向けて期待の高まるTVアニメ「戦場のヴァルキュリア」。この日のイベントは監督・キャストのトークも、また上映もファンの方々の注目に応えるものになった模様だ。
ぜひオンエアの方でも、ウェルキンたちの活躍、義勇軍と帝国軍の戦いの行方を見守ってほしい。